クラッシュコース 第二章 『3つのE』

この文章は、クリス・マーテンソン氏による『クラッシュコース』第二章 『The Three “E”s』の翻訳です。 – 目次はこちら

さて、「巨大な変動が私達の目前に迫っている」とはどういうことなのでしょう? それを説明するためには、3つの”E”について詳しく掘り下げていく必要があります。クラッシュコースと名付けられたこの講義の残り時間は全部、3つのEに関する詳細な説明をしたいと思います。

最初のEは経済(Economy)です。クラッシュコースでは、世界のすべての出来事を経済というレンズを通して見ていきます。経済分野の中でも、特に4つの懸念事項があります。指数的経済成長、空前規模の世界的な信用経済の崩壊、高齢化、国家的な貯蓄の失敗です。これら4つが何を意味しているのか、まだ分からなくても大丈夫です。後で、一つ一つ詳しく紹介しますから。

次のEはエネルギー(Energy)です。ここでは、「ピークオイル」が、止まらない成長を基礎としている経済に対してもたらす影響を議論します。ピークオイルはこの講義の全てを費やして議論しても良いくらいの重大なトピックなのですが、私にはその力はありませんし、またそうするつもりもありません。

そして最後の3番目のEは環境(Environment)です。環境問題は、資源の減少、生態系の喪失やその他のシステム的な圧力によって、経済に対して分かり辛くとも確実に大きな負担を強いるだろうと考えています。そして環境問題の影響は、他の二つのE、エネルギー危機と経済危機が人々の注目を集め、財政上の負担を強いるのと同時期に起こるでしょう。

私がこれから織り上げていく物語は、3つ全ての”E”に及んでいます。そして、私たちのお金の制度は現実世界から大きく逸れており、酷い不安定性を引き起こす可能性があり、結果として崩壊するかもしれないと主張したいと思います。

これら3つのことがら、「問題」と呼べるかもしれませんが、の組み合わせは、人類が以前直面したことがないレベルのものであると言っても過言ではありません。

この将来予測に恐怖を感じるのか、それとも興奮するのかは、単なる心の持ちようの問題です。冷静になるための秘訣は、正確で詳細な情報で武装することです。そして、正確で詳細な情報をお伝えするためにクラッシュコースは存在しています。

それぞれのEを個別に見た場合、どれか1つEの中の更に狭い分野だけに関心を持たれるかもしれません。ですがここで言っておきたいことは、3つの問題は深く絡み合っていて単独では解決できないものだということです。3つ全てのEを同時に考えなければなりません。

3つはどう繋がっているのでしょうか。これらを結びつけている強い力を是非とも理解しなければなりません。第三章「指数的成長」に進みましょう。