クラッシュコース 第一章 『3つの信念』

この文章は、クリス・マーテンソン氏による『クラッシュコース』第一章 『Three Beliefs』の翻訳です。 – 目次はこちら

事実、意見と信念を区別することはとても重要です。
私は事実を示しているのか、自分の意見を述べているのか、それとも私の信念を伝えているのかを、水晶のように明確にするように強く心がけたいと思います。

では率直に言いましょう。私は3つの信念を抱いています。その3つの信念をみなさんにお伝えした後で、私がそれを信じるに至った理由を説明するために残りの時間を使いたいと思います。

1つめの信念は、これからの20年は過去の20年と完全に異なるだろうということです。なぜこれが重要なのでしょうか? それは、私たちが直近の過去の経験に基づいて未来を予測する傾向があるからです。これは、単に人間が持つ性質の一部です。しかし近い過去から将来を予測するという人間の傾向は、重大な転機にはとてつもない欠陥になります。そこで、巨大な変動は既に起きていると言いたいのです。3年前、最初に私がこの話題を取り上げた際にはよく「巨大な変動が迫っている」と言っていました。でも、巨大な変動は今ここにあります。今やそれは明らかです。また、その変動は現在もまさに進行中であると私は信じています。後で、その理由を話しましょう。

2つめの信念は、今起きている変動の速度や範囲は、もしかすると、もしかすると私たちの社会の主要な公的機関や支援機構が対応できる能力を超えているかもしれない、ということです。ハリケーンのカトリーナが起こったとき、合衆国の大都市が徹底的に破壊され、しかも何年も復興できないなどということが起こりえると私たちは学びました。カトリーナは社会の対応能力を超えた巨大変動の例です。しかし、私が予測している経済情勢の変化は、カトリーナより大きいものです。

3つめの信念は、より良い未来を構築するために必要なテクノロジーや知識が不足しているわけではないということです。むしろ、不足しているのは政治的な意思です。それは「私たち一般の人々」が、実際的で確実な変化に向けて一致した声を上げていないという現実を反映しています。したがって、良いニュースは、私たちは既に必要なものを持っているということです。悪いニュースは、既存の知識や技術を十分な速度で活用できないかもしれないということです。

忘れないで下さい。この3つは単に現在の私が信じていることでしかありません。だから、新たな情報によってこの信念が間違っていことが示された場合には、後で考えを変更する権利を留保しておきます。